スリランカ旅

【世界遺産】自転車でアヌラーダプラを観光、無料エリアのみ

スリランカの8つの世界遺産の中で、一番北に位置するアヌラーダプラ。
かつて王都が置かれた古都で、1,300年にわたる長い期間にわたり栄えました。

仏教都市として知られおり、仏教関連の施設や遺跡が数多く残っています。

仏教の施設や遺跡が集まるエリアはチケットが必要。
その料金はUSD30(2024年3月時点)に値上げされています。

ただ、アヌラーダプラの場合、この高額なチケットが必要なエリアに入らなくても十分観光が楽しめました。

それでは詳しく内容を見ていきましょう。

寺院や遺跡群の位置を確認

こちらがアヌラーダプラで回った観光スポットの地図。

遺跡や寺院は、宿やレストランがある町の中心部の西側に集中しています。
私が今回訪れた寺院や遺跡や以下の通りです。

  1. ヴェッサギリヤ Vessagiriya
  2. イスルムニヤ精舎 Isurumuni Royal Temple
  3. ランマスウヤナ Ranmasu Uyana (Royal Park)
  4. サラナンダ・マハ・ピリベナ Sarananda Maha Pirivena
  5. サンダヒル・セヤ Sandahiru Seya
  6. ダッキナ・ストゥーパ Dakkhina Stupa
  7. スリー・マハー菩提樹 Jaya Sri Maha Bodhi
  8. ローハ・プラサーダ Lovamahapaya
  9. ルワンウェリ・サーヤ大塔 Ruwanweli Maha Seya
  10. 考古学博物館 Archaeological Museum

どこもUSD30のチケットは求められませんでした。

イスルムニヤ精舎のみ、入場料が必要でした。
これはUSD30のチケットを買っている場合も別途支払う必要があるようです。

この10カ所以外にも、まだまだチケットがいらないスポットはありそうでしたが、疲れもあり、正直この10カ所でもうお腹いっぱいという感じでした。

短時間で回りたい場合、2のイスルムニヤ精舎と7のスリー・マハー菩提樹はしっかりおさえて、あとは気になるところを回るのがおすすめです。

私は宿で自転車を1日800ルピーでレンタルして回りました。


他の宿では1000ルピーと言われることが多かったので、800ルピーは安めの価格だと思います。

自転車の盗難防止のためロックは、自転車を借りた宿の人が一緒に貸してくれました。

そのまま巻き付けてロックをかけるだけでなく、どこかの柱などに括りつけてロックするように助言されました。(そのほうが盗まれにくいため)

自転車で仏教寺院・遺跡めぐりの持ち物

各スポットの紹介の前に、これ持って行ってくださいという持ち物リストです。

1 水

水は1リットルは必ず持っていってください。

道端ですぐに水が買えるとは限りません。

2 靴を入れる袋

各仏教施設は入り口で靴を脱ぐ必要があります。

靴を入れる袋を持っておくと、靴をもって歩くことができます。

入った場所を違う出口から出る場合も、裸足で歩き回らずに済みます。

また靴を脱いで置いておくと、そこにいる係の人などにチップを求められることが多いですが(払う場合は気持ちなので、値段を聞かずに持っている紙幣で一番額の小さいもの(20ルピーなど)を「ありがとう」と言って渡せばOK)、持ち歩くことでこの地味に厄介な小銭不足問題を回避できます。

3 熱中症対策・日焼け対策グッズ

帽子、薄いウインドブレーカー、首に巻くストール、タオル、日焼け止め、サングラスなど。

私はうっかり首に日焼け止めやストールを巻くのを忘れ、首元だけ1日で真っ赤になりました(泣)

 

各観光スポット紹介

それでは、簡単にそれぞれの観光スポットについてご紹介します。

1 ヴェッサギリヤ

大きな公園のような場所に、古代の遺跡が点在しています。


こちらは古代仏教の僧院で、紀元前3世紀ごろに作られ、470~490年頃に拡張されたとか。
僧侶が住んだのであろう洞窟や遺跡、壁画などが残っており、意外と見ごたえがありました。


入場料は特になし。

2 イスルムニヤ精舎 ※入場料あり

今も僧侶がいる生きた仏教寺院ですが、スリランカの古代大国の王で王都アヌラーダプラを統治していたデヴァナンピヤ ティッサ王(紀元前307~紀元前267年)によって建設された歴史ある寺院だそうです。


岩に食い込むように寺院が建てられており、岩の上に登ることができます。

イスルムニヤ精舎に入るには入場料500スリランカルピー(2024年3月時点)が必要。
入口には僧侶が座っていたり、警察が警備していたりして、重要な場所なのがうかがえました。

靴は入り口で脱ぐ必要があります。

入口で警備していた女性の警察官から、できれば帽子も脱いでほしいといわれました(脱ぐとありがとうと言われました)。

敷地内に小さな博物館もあり、人を写さないのであれば写真撮影可とのことでした。(撮る前にスタッフに一言断りを入れるほうがベター)

イスルムニヤ精舎は貯水池のそばにあり、貯水池沿いをサイクリングするが爽快で気持ちよかったです。

 

3 ランマスウヤナ

古代の庭園跡。貯水池がいくつか残っています。
イスルムニヤ精舎から近いので一緒に訪れると効率がいいかもしれません。
(私はよく道がわからず遠回りして訪れました・・・)

入場料は特になし。

4 サラナンダ・マハ・ピリベナ

こちらも生きた仏教寺院で、参拝にきているのであろう地元の方の姿がありました。

靴は入り口付近で脱ぎました。

中には大きな仏像があります。


多数僧侶がおり、お勤めの様子がみられました。
僧侶学校もあるようです。

入場料は特になし。

5 サンダヒル・セヤ

スリランカで2番目の大きい仏塔とか。
確かに大きく、白い立派な仏塔でした。

内部の施設では僧侶による説教が行われていました。

靴は入り口で脱ぐ必要があります。

影が少なく、地面が熱されていて足の裏がやけどをしそうだったので、素早く退散しました。

入場料は特になし。

6 ダッキナ・ストゥーパ

大きなレンガ造りの仏塔。紀元前2世紀に建てられたらしい。
所説あるが、ドゥトゥガムヌ王(紀元前161~紀元前137年)の火葬場を示している可能性があるとか。


古い仏塔だからというのはありますが、かなり痛んでいて放置されている印象。

今後整備されるのでしょうか?

入場料は特になし。

7 スリー・マハー菩提樹

アヌラーダプラが聖地とされるきっかけとなった菩提樹がある場所。
インドのブッダガヤにある仏陀が悟りを開いた場所にある菩提樹の分木を、紀元前236年にアショーカ王の娘であるサンガミッター長老尼が持ち込んだとされています。

時の王がその分木を王都のアヌラーダプラに植樹したという。

私が訪れた10カ所の中で、一番にぎわっており、警備も厳しめでした。

内部は座ってお経を唱える人など多数。

聖火のような火に自分で油を注ぐことができる装置がありました。興味深く見ていると、子どもたちが施設の中から瓶に入った油をもってきてくれました

 

脱いだ靴は内部への持ち込み禁止。そのほかの持ち込み制限はありませんでした。

入場料は特になし。

8 ローハ・プラサーダ

菩提樹の北側の入口のすぐ近くにあります。
紀元前2世紀に建てられた9階建ての僧院の跡地。
内には入れない様子ですが、外から無数の石柱が見えます。

9 ルワンウェリ・サーヤ大塔

菩提樹の北側の道は参道のようになっていて、8のローハ・プラサーダからさらに北側に歩くと大きな白い仏塔があります。

スリー・マハー菩提樹からルワンウェリ・サーヤ大塔に続く参道

 

それがこのルワンウェリ・サーヤ大塔。


ちょっと仏塔がすでにおなかいっぱいだったので、外から見て写真撮るだけで済ませました。

参道の途中にある猿の住処の木。よく見るとたくさんの猿がいる。

 

 

10 考古学博物館

入場料無料。

建物は2階部分も展示あり。休憩用のいすなども用意されていました。

屋外にも石像などが展示されています。

展示内容はわりと充実していて、無料なのはすごいと思いました。


写真はスタッフに尋ねると一部撮影させてくれました。
(ジオラマは撮影可とのこと。撮影前に一言申し出ればOKもらえると思います)

まとめ

USD30のチケットが必要なエリアに入らなくても、割と充実した観光が楽しめました。

ただ決行した日は晴天で、自転車はめちゃくちゃ暑く、うっかりして日焼け止めを塗っていなかった首元が真っ赤に焼けました(泣)
時期にもよると思いますが、本当にかなり暑かったので自転車観光に挑む方はくれぐれも熱中症対策をしてくださいね!

それではまた!

 

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ぺこ
海外旅好きフリーランサー